ショーペンハウアー『読書について』内容と感想 優れた人はみな白鵬のよう

実用書

みなさんこんにちは!暦の上では読書の秋といったところでしょうか。

今回は、どんな本をどんな風に読むかというエッセンスの詰まった本を紹介します!

というわけで、きょう紹介するのはこちら!

ショーペンハウアー『読書について』です!!!!!!!

ドイツ人の厭世思想家として有名なショーペンハウアー。やまあらしのジレンマの寓話でも有名ですよね。

ひとことでいうと、読書は自分で考えることを放棄してひとの考えをなぞることであり、悪書をやみくもに読んでいては自身の精神がしなやかさを失ってしまうから、よいものをじっくり味わって読もうねというお話。

積読がたまっているぼくにとっては少しグサッと来る文も多々ありましたが、今後の読書の指針となってくれるような作品だと感じています。

それでは早速参りましょう!

『読書について』内容は?

大切なのは、自分の頭で考えること

他人の言葉を引っ張て来て偉そうな顔をしているひと、周りにいませんか?読書量は立派なのになんとなく、うすぺらい印象がします。

ショーペンハウアー曰く、それはその人がほとんどの知識をただ鵜呑みにしてきたから。だって、その辺から拾ってきたものを集めてくっつけたって出来上がるのは、ただの継ぎはぎ人形です。

暖かみも、しなやかさもない。そんな悲しいことはありません。

血の通った人間をつくるには、まず自分で考え、読書によってその自説を補強していくのです。

ただ、あれもこれもとふらふらするのではなく、心臓となる自分のゆるぎない信念をもとに、読書で肉付けをしていく。

読んだものをしっかり考え、消化してできた手足は、勝手に動いたりせず、自分の考えに基づいて動きます。知ったものをうわべに張り付けるのではなく、自分の思想の体系に同化させていくことが大切だ、そんな感じです。

物書きには2通りある

ショーペンハウアーがいうことには、世の物書きは2種に分けられるそう。

とつが、テーマがあるから書く者。もうひとつが、書くことが目的で書く者。

前者は、伝えたいことを思った通りに伝えるために綿密に考え抜かれて書かれる本。もちろん、読むべきはこちら

後者は、はっきりとしたテーマもないのにお金を稼ぐためにただ紙を埋めようと書かれる本。当然、こちらは読むに値しませんが、お金がいる教授たちや文士が出版界と結託して出すため、こちらの方が読まれがち。

読書は、多くのエネルギ―と時間を必要とします。そして、ぼくたちのエネルギーと時間は限られています。限られた資源を無駄にしないように、読むものはしっかりえらんでいかなくてはいけません。

あのひとの話がつまらないわけ。評価を得るふたつの基準

高い評価を受ける本にも2通りあるそう。

ひとつは「素材」、もうひとつが「表現方法」です。

「素材」は、書き手が「何について」考えたか。例えば、未開の地への冒険を記した書や歴史書など。独自性が本の内容に在り、著者に関係なくその本自体に価値があるタイプ。

表現方法」は、書き手が「どんな風に」考えたか。多くの人が知っている内容を、どのように把握しているかを記した本です。独自性が書き手にあるタイプ。

素材がよく知られた陳腐なものなのに優れた本というのは、後者のタイプで書き手の功績が大きいものと言えます。例えばギリシアの三代悲劇作家。それぞれ同様なものを題材に、それぞれの色付けで優れたものを残しています。

そして、優れた頭脳を持ち、自分で考えることの出来る者だけが後者のタイプとして、長く名を残すことになると言います。

これは会話にも応用できる話です。

「表現方法」に優れる者は、だれもが知っている話題について価値のある会話ができます。対話者と同じ土俵にいながら変幻自在に動き回り、みる者を沸かせるわけです。大横綱白鵬のように!

これに対して表現方法で差をつけられない者は、自分の知識をひけらかすことしかできないわけです。聞き手は脈絡がなく不可解に感じることでしょう。

白鵬になれ!!!

愚かなものは自分のありのままを見せることができないので、言い回しもだらだらとし、あいまいで、わかりにくいものになります。

それに対して優れた知の持ち主は、ありのままをさらけ出す自信があるためそんなことをする必要がありません。これをひっくり返せば、シンプルであることは真理と天才の特徴であると言います。

簡潔で力強く、含蓄のある表現をするには、繊細な変化やニュアンスに対応できるだけの国語力がなくては不可能です。

さながら、大横綱も白鵬が四股やすり足といった基礎運動を大切にするのと同じように。そして、必殺の右四つは難しいことをすることもなく、最強の威力を誇るのです。

そして、この基礎となる国語力を養うのにも、優れていると長年評価されている作家の本を読むことが役に立つのでしょう。

おわりに

いかがでしたか。

たくさんの鵜呑みにした知識より、少しの考え抜かれた思想。積読してばかりの自分に言い聞かせております…(笑)

そして、なんのためにこのブログを書くのか、どんな風にブログを書くのか、それを考え直すきっかけにもなってくれました。もういちど、このブログで何を伝えたいのか見つめなおしてみようと思います。

きょうはこの辺で。

シェアやコメントお待ちしております!それでは!

コメント

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