悲劇を演じる祖国日本のみんなへ ~『虞美人草』に想う~

その他日本人作家

みなさんこんにちは!2020年になり、はじめての投稿となります。今年も何卒ご贔屓に、よろしくおねがいします。

さて、新年最初はこちら!夏目漱石『虞美人草』を読んで思うこと!!!!!!!

『虞美人草』を読んでいない方も!どうぞ最後までお付き合いください!

それでは早速参りましょう!

ざっくりあらすじ確認

簡単にあらすじを確認しておきましょう。この作品の登場人物たちの相関図はこちら↓↓

美女で我の強い藤尾と秀才で西洋かぶれな小野との恋愛を中心に、物語が展開されていきます。自分の恋愛に生きるか、ひととしての「道義」に生きるか。それが作品を通して描かれているように思います。

『虞美人草』感想、考察

今まさに悲劇を演じている日本で。

今の日本は、悲劇を演じていると喩えても過言ではないのではないでしょうか。

政治の腐敗、犯罪、女性の権利の問題… 挙げればきりがないでしょう。

さて、そんな悲劇を間近で鑑賞している私たちは、どんな選択をすべきなのでしょう。

ひとつ、心当たりがあります。それは、だれにでも簡単に、ひとりでできることです。

祖国を捨てて海外へ行くことでも、弱い者いじめをすることでも、ほかの国をうらやんでまるごと真似をするなんてことではありません。

私の提案する選択は、「日本人ひとりひとりが道義を取り戻すこと」です。言い換えれば、恩を返したりひとを思いやるといった、人間の心の一番底にある温かさをもって生活することです。

漱石が恐れた利己主義はびこる社会

人生の第一義は道義である

夏目漱石は『虞美人草』で、こんなことを書いています。

「悲劇は喜劇よりも偉大である。なぜなら、人生の第一義が「道義」であるということをひとびとに思い出させることができるからだ」

失われる道義

他人に利益が出て、自分は不利益になる場合の多い道義の実践は、世の中を幸せにしうるものでしょう。しかし、その道義は簡単に、忘れられてしまう。

文明が発達してお金に余裕が出てくると、自然と「死」や「不幸」といった悲しいことが目に入らなくなることでしょう。きょう食うや食わずやの暮らしでは目の前に感じられる「死」は、今こうして生きていると容易に忘れ去られてしまいます。

そして、自分にその悲しみの危機がない環境では、自分の不利益の代わりに他者を喜ばせる必要などなく、道義が不要になり、利己的になっていく。

そして、利己的な行動がはびこる寂しい世の中に悲劇が起こる。忘れられていた悲しみが、目の前に現れる。このように、悲劇がひとびとの脳裏に道義の二文字を思い出させる、そう漱石は考えたようです。

みんなが利己心を捨て、真心をもってその一点に力を合わせれば、社会は真の文明として幸福な発展を遂げるのだ、と。

悲劇の鑑賞者として

エゴイストまみれの日本

素早く文明化が進み、暮らしが豊かになっていく明治の日本で、利己心がいたるところで顔をのぞかせ始めたのを漱石は感じていたのかもしれません。

そして、目線をいまこの令和に向けてみるといかがでしょう。問題の多くは、だれかの利己的なふるまいに起因していることが多いのではないでしょうか。

政治腐敗、自己の保身や金銭などなど。

Twitterでよく見る女性の権利の問題についてのツイートに張り付いている過激であるが全く論理も倫理も備わっていないリプライ…

痴漢だって。

「自分が気持ちよければ、相手が悲しい気持ちになっても構わない」

そんなエゴイスティックな声が透けて見えてくる気がしてなりません。

これ以上日本が悲しみに包まれないようにするために、いまこそ道義を取り戻すべきときであると思えてなりません。

悲劇から目をそらすな

いま、日本が演じている悲劇。これを、登場人物として一緒に演じていては何にもなりません。むしろ悲しみを助長するだけ。

「自分が投票したって日本は変わらないし…」といって投票しないひとたちは、まさにこのタイプでしょう。悲劇のヒロインとして、悲しい結末を変えることはできません。

でも、この悲劇を観客のひとりとして鑑賞することができればどうでしょう。悲しみを目の当たりにしたひとびとは、漱石の指摘するように道義を取り戻すことができ、幸福な文明へと発展していくことができるのではないでしょうか。

つまり、それぞれが、利己的なふるまいが目立つこの国の問題をしっかりとみつめ、危機を自覚する。そして、恩返しや思いやりといった、人間としての一番底にある温かさをもって生活する。

たったこれだけで解決する問題が山ほどあるように感じます。痴漢だって、夫婦同姓の問題だって、セクハラパワハラだって。

これこそが、この悲劇を価値あるものとして、脱出することの出来る方法のひとつであると小生は考える次第であります。

おわりに

いかがでしたか。

まとまりのない駄文となってしまいました(泣)

私は、人間みんなが同じように、だれかを思いやり、それを返さずにはいられないような温かさを持っていると信じます。

考えてみれば、ひとがひとらしく生きるだけで、こんな悲しい世界にはならないのかもしれませんね。

さて、ただいまスウェーデンに留学中の小生はよく「将来はスウェーデンに住むの?スウェーデンで働くの?」という質問を受けます。しかし、そんなつもりは全くありません。

だって、ここまで育ててくれた祖国に恩返しすらしないまま去っていくなんて、それこそ利己的すぎるじゃありませんか。

話したことも、あるいはすれ違ったことすらないような、この国を支えてきてくれた大人たち。その人たちに憎しみをぶつけるのではなく、あたたかい心で恩を返していきたい。そして、祖国の誇りをほんの少しでも取り戻せたら。そう決意する次第であります。

きょうはこの辺で!

シェアやコメントお待ちしております!それでは!

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