みなさんこんにちは。だいぶ暑くなってきました。いかがお過ごしでしょうか。
さて、きょう紹介するのはこちら!
ユヴァル・ノア・ハラリ著『ホモ・デウス』です!!!『サピエンス全史』で話題となったあの先生の本ですね!
流行りに乗り遅れた感はありますが、ようやく読みました(笑)
もうどこのページもおもしろいです。ずっとにやにやしながら読みました。
それでは、この本に何が書いてあるのか、どんなことがわかるのか、みていきましょう!
『ホモ・デウス』内容は?何がわかる?
人間はどこへ行くのか
飢饉・疫病・戦争という、これまで「人間の力ではどうしようもない災い」とされてきたものを科学の力で抑え込んできたぼくたち人類は、次にその力をどこへ向けるのでしょうか。
著者は、ホモ・サピエンスは自分自身にアップグレードを施し、神性の持つ「ホモ・デウス」へと進化すると予測します(「デウス」は「神」の意味)。
技術は、アップグレードに応用することもできます。例えば、老人の記憶力低下を防ぐ薬が学生の記憶力向上に使われるといった具合に。
いつもさらなる幸福を望んできたホモ・サピエンスが今後もそうするとすれば、いつか資本主義による快楽の提供が追い付かなくなります。そして、永続的な快楽を楽しめるように不死と幸福と神性を求めて「ホモ・デウス」へのアップグレードがなされるというのです。
幸福追求の過程で手にした技術を用いて、これまで外界に対して行ってきた改造を自分自身に施せるようになるといいます。
体力や知恵はお金で買えるようになります。そして、心身のアップグレードが行われれば、それはもうシェイクスピアを楽しむぼくたちサピエンスとは全く別の種となり得るのです。
人間至上主義とアルゴリズム
著者は、これまでの人間の歩みを振り返り、動物たちとの比較をしながら、現代において「人間至上主義」という宗教が世界で信仰されていると述べます。
人間至上主義では人間を神聖視し、あらゆる権威の源泉を人間の内部に見出します。そして人間の自由意思を重要視します。
人間至上主義は、人類に意味を与え、これまでの発展を助けてきました。
しかし、現代の科学によれば、人間はアルゴリズムに基づいて動いているにすぎず、自由意思すらも実はぼくたちによる主体的な選択ではないといいます。
そして、外部から刺激を与えることで人間を操れるようになることをも意味するのかもしれません。
そして、自分の「自由意思」と呼ばれるものよりも確実で優れた選択を行えるアルゴリズムが信頼されれば、人間はもはや決断をそのアルゴリズムに任せてしまえばよく、これは人間至上主義を切り崩していきます。
人間至上主義が崩れた後の世界
そしてそのあとどうなるのか。著者はいくつかのシナリオを提示します。
社会の在り方はどう変わっていくのか、宗教はどうなるのか。
しかし、ネアンデルタール人が何を考えていたかぼくたちにわからないように、進化した「ホモ・デウス」が何を考えるか予測することは難しいことでしょう。
それでも、馬車から自動車の時代へと移ったとき、人間は馬をアップグレードすることはなく引退させてしまったことを考えると、デウスはぼくたちをどうするのでしょうか…?
みたいな、もうワクワクする議論がずっと楽しめます!ばきばきの文系であるぼくでもわかるようにかみ砕いた説明をしてくれているので、ご心配なく!

『ホモ・デウス』感想は?
ぼくたちはどう生きるか
すこしずつ、ぼくたち人間にしかできないことは減っていき、価値はなくなっていくのでしょう。
実際、優秀なアルゴリズムの助言に従って生活し、決断する将来の自分の姿を想像するのは難しくありません。
それでもやはり、ぼくは自分が自分であることにこだわりたい。
アルゴリズムに命じられて健康的で質素な食事をするよりも、ビッグマックセットをポテトLサイズで食べたいし、いつだってラーメンは大盛り、スープは飲み干す。
科学がなんと言おうと、ぼくはぼくなんだもの。
生きてきた20年間にしてきたことはぼくだけの経験であり、自分には様々なことを感じる意識が備わっていることを主観的に感じる。AIの持ち得ない主観的な経験や意識を大切にしたい。
どんな形の未来が訪れようと、もしかしたらぼくは、ずっと人間至上主義にしがみついたままなのかもしれません。
そして、人間至上主義が崩れ去ったら(崩れ去ってしまったことにふと気づいたら)ぼくがするであろうことは、ぼく自身が予測しています。
だって、そんな理屈に満ちた世の中なんて面白くなさそうなんですもの!
おわりに
いかがでしたか。
中二病の症状が疑われるようなことを書いてしまったような気がしますね(笑)AIさんは、中二病も診断できるのでしょうか。
とにかく目からうろこが落ち続ける本です。そして、自分の将来にむけた選択肢を増やす上で大きな力になってくれそうな本です。
何年先にこの本のような未来が訪れるのかはわかりませんが、それまでにぼくたちが考えなくてはならないことはたくさんあるようです。
とにかく面白いのでぜひ!
シェアやコメントお待ちしております!それでは!
コメント
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