『燃えよ剣』あらすじと考察 土方歳三からリーダー像を学べ

小説

みなさんこんにちは。いよいよ春も本番でしょうか、汗をかくほど暖かい日も出てきました。

きょうはそんな暖かい日を、もっと暑く、熱くしてくれる作品を紹介します!こちら!

司馬遼太郎『燃えよ剣』です!!!

幕末、新撰組副長土方歳三を主人公とした司馬遼太郎作品です。

ひとことで言えば、田舎のガキ大将から新選組副長として名をとどろかせるまでに身を立てた土方歳三の、義を貫いた人生を描く物語

幕末という時代と新選組について知識や理解がなかったぼくでも面白く読め、それらを与えてくれました。

局長近藤勇や一番隊長沖田総司など、強烈な個性を持った人物も鮮やかに描かれています。

新選組の組織を司り、近藤をして理想のリーダーたらしめた土方歳三の手腕。幕末という先の読めない時代、節義のみを頼りに行動した歳三の生き様。

この小説(もちろんほかの作品も)はただのエンターテインメントなどではなく、今を生きるぼくらにとって大きな道しるべとなり得るように思えてなりません。

それでは早速参りましょう!

『燃えよ剣』の登場人物やあらすじ、内容は?

登場人物

主人公 新選組副長 土方歳三

武州多摩の生まれ。剣は天然理心流の目録です。

高身長で肩幅は広く、二重まぶたの瞳は鋭く光ります。

近藤勇と同門。

学問はなく、ただただ喧嘩が好き。その姿勢を貫き、歴史に名を遺すほどの喧嘩師になります。

新選組局長 近藤勇

同じく武州多摩の生まれ。天然理心流試衛館の道場長。

大きな顎が特徴。殿様になることへのあこがれが強く、昔からの武士らしい男です。

沖田総司

若くして新選組に参加。かわいい。強い。かわいい。後半は病気に苦しみます。

かわいそう。かわいい

あらすじ、内容

田舎の道場で暮らす歳三ら。しかし、麻疹やコレラの流行により経営が難しくなります。

そこへ、清河八郎らが中心となり、将軍家の警護のために京に上る、幕府お抱えの浪士組の徴募の話が入ってきます。

そこへ参加して京へ上ると、中心人物の清河は(幕府お抱えの浪士組であるはずなのに)、勤王と攘夷のための組とする旨を宣言。

その矛盾を潔しとしない歳三らは独立し、会津藩主で京都守護職の松平容保のもとにつき、新選組を名乗ります。

歳三は組織を担当し、近藤を局長、自らをその下の副長とします。隊員への細かい指示は歳三が担当し、局長の近藤にはリーダーとしてかくあるべしと説きます。

歳三はまったく政治に興味などないものの、飯を食わせてもらっている会津藩主と幕府への義を貫き、倒幕派を斬り倒していきます。

池田屋事件や蛤御門の変、伊東甲子太郎とのいざこざなどなど、歳三は多くの「喧嘩」をこなしていきます。

そして訪れる大政奉還。

それでもなお、歳三は幕府のために剣を抜きます。

各地で仲間を集めながら北上していきますが、途中近藤の負傷離脱、沖田の病気離脱を含めかつてからの仲間は減っていきます。

榎本武揚らとともに函館で最後の決戦に挑みます。決して勝ち目のない戦い。

新選組副長土方歳三の、最後の選択とは…

必見です。

『燃えよ剣』の感想は?どうだった?

痺れました!!!!!

幕末という、歴史として理解するのにも難しい複雑な時代において、節義にのみを行動の理由として戦った土方歳三の生き様。

司馬遼太郎による、飽きさせることなく進んでいく物語。緊迫のラストシーン。死地に飛び込む歳三の背中・・

あまりに鮮やかで、思い出すだけで鳥肌が止まりません!!

『燃えよ剣』読んで何を思った?考察は?

土方歳三流、理想のリーダー像とは

土方歳三の描く理想のリーダーとは、常にどっしりとして悩まぬ姿を幕下にみせ、泰山のように彼らを安心させ、勇気を与える存在です。

土方歳三は、新選組を組織する際に近藤勇を局長に置きます。

堂々として豪快な近藤は、学はなくてもひとから尊敬されるような人間でした。

しかし新選組が大きくなって評判も良くなり、近藤は多くの論客と触れるようになっていきます。

そして次第に新選組の方針が佐幕で正しいのか、世の中は勤王の時代ではないか、などと悩みを見せるようになっていきます。

そこで歳三は近藤に言うのです。

幕下に悩む姿をみせるな。その姿が組織を揺らす。仰がれて泰山のように思われるような態度でいろ。それが大将であると。

歳三は、厳しい隊律を組むなどの嫌われ仕事を積極的に買い、隊士が近藤を尊敬するように仕向けていきます。

堂々と揺るがず、仲間に尊敬され、安心を与えられる存在。そこには学力も能力も関係ありません。現に近藤は田舎から出てきた、政治にも疎かった剣客です。

そんなリーダーを、あなたも目指してみてはいかがでしょうか。

先の読めない「今」を、ぼくたちはどう生きるか

AIがどうだとか、移民がどうだとか、数年先どうなっているのかも読めないこの時代に生きているぼくら。

どんなことを基準に選択し、生きていけばよいのか。その答えの一つが、土方歳三であるのではないかと思います。

歳三は、ひとを斬るためだけに作られた刀が美しく、ひとを惹きつけるように、人間の思想も単純であるべきだと考えます。

佐幕か勤王か、揺れる時代に歳三はたったひとつの単純な基準によって進む道を決めていきます。

「節義」がそれです。

損得や己の保身など考えず、義に生きて死んでいきました。結果は確かに敗軍です。

しかし、現在まで語り継がれ、多くの人の胸を打つような人生であることもまた確かです。

なにかひとつ、単純な人生の目的を見つけることこそが、彼のような劇的な人生を歩むコツなのではないか、という取るに足らない20歳の独り言であります。

おわりに

いかがでしたか。

理想のリーダーだって、生き方の手本だって、小説には書いてありました。

もしかしたら、大切なことはなんだって、小説に書いてあるのではないか。

そう思わせてくれる作品です。

読後、その題名のとおり、私の心の中の剣が赫奕と燃え始めました。

読んで後悔のしようはずもない作品です。是非読んでみてくださいね!

シェアやコメントお待ちしております!それでは!

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