川端康成『雪国』あらすじと感想 利益のない読書だっていいじゃない

その他日本人作家

みなさんこんにちは!寒い日が続くので、川端康成の『雪国』を読むことにしました。

ノーベル賞作家である川端康成の、『伊豆の踊子』に並ぶ代表作ですね。

ひとことで言えば、雪国を舞台とした男女の恋を鮮やかに、それと同時に淡く切なく描き切った美しさを味わうことの出来る作品です。

小説が、いつも自分を成長させてくれる、学ばせてくれるという神話のようなものを信じてきた小生にとって、衝撃的な出会いでした。

それでは早速参りましょう!

『雪国』あらすじ

妻子持ちの男である島村は、東京から旅行に出た先の雪国で美しい女駒子と出会います。その後も数回、彼は駒子に会うためにこの雪国を訪れます。

お互いに気を許しあい、親密になっていきます。

以上。ただそれだけのお話。

『雪国』を読んで思うこと

もの凄いほどの美しさ

話の筋は、妻子のある男が旅先の女と仲良くなるだけという簡単なお話。それではなぜこの作品がこうも評価されるのか。

その答えは、文章の美しさにあると感じました。

降る雪の色、形、そして色。登場人物たちの心の揺れや、息遣い。彼らを飲み込む夜空。

学がないもので難しいことはわかりませんが、その文章のもつ美しさには圧倒されました。もの凄いといっても過言ではないように思います。

川端康成に見せられた景色の美しさに感動し、鳥肌が立ちっぱなしの読書体験でした。

日本に生まれ育った人々みなが使うことの出来る「日本語」という道具。誰もが日々使っているこの日本語を使って、新しい世界の見え方を教えてくれる。小説の持つ力を改めて感じました。

意味もなく星を見上げる行為

この作品を読んで、「さあ明日からこんなふうに生きよう」「こんな人間になりたいな」なんて思うことはありません。つまり、この作品を読んだからと言って自分が大きな得をするわけでも、儲かるわけでもない無利益な作品です。

それでも、感動するのです。胸を打たれるのです。

自分が全く儲からないのに、星空がきれいだと嬉しくなる。自分にお金をくれるわけでもないのに、ひとを好きになる。それと同じ。

文章が美しいから、感動する。それだけ。

何かを学んだり、得たりするための読書では決して味わうことの出来ない感動を味わうことの出来る作品でした。

この『雪国』を読むことは、夜空の星を見上げるのと同じようなことだと思います。お金はもらえないけれど、少しだけ世界が色づく。

実際に役に立つ利益ばかりを求めてまっしぐらに生きる、それはそれで楽しいでしょう。それでも、空に広がる星空を見逃したまま生きていくのは、少し寂しい気がします。

おわりに

いかがでしたか。

見たことのない景色を見せてくれるこの作品。みなさんがこの作品をどう読み、何を感じたか、ぜひ教えてください!

シェアやコメントお待ちしております!

きょうはこのへんで。

それでは!

コメント