出口治昭『座右の書『貞観政要』』まとめと感想 教養人の必読書かも

実用書

みなさんこんにちは!いよいよ今年もあと二週間となりましたがいかがお過ごしでしょうか。

さて、きょう紹介するのはこちら!

出口治昭『座右の書『貞観政要』』です!!!!!!!!!

当ブログでは早くも3回目の登場となりました、出口治昭先生の本です。

この12月に新書化されたばかりのこの本。ひとことでいうと、唐の太宗・李世民と臣下の問答を記録した『貞観政要』を座右の書とする出口さんがその解説をするもの。

千年以上も読み継がれてきた「名君、リーダーとはどうあるべきか(同時に、よい側近はどうあるべきか)」の教科書を、出口さんの講義を通して読んでいくといった感じです!

それでは早速参りましょう!

『座右の書『貞観政要』』で学べること

中国史上最高ともいわれる名君の生まれた背景

出口さんは本の冒頭でいきなり『貞観政要』の解説を始めるようなつまらない方ではありません。まず、太宗即位までの歴史数百年分を簡潔に、かつポイントを押さえながら教えてくれます。

もともとその地にいた漢民族と、流れてきた遊牧民の関係とその原因。さらに、唐建国までの流れ(過去の王朝が滅んだ原因も含め)。そして、次男坊の李世民が長男を差し置いて皇帝となった理由まで。

そして、太宗・李世民がなぜ名君たりえたのか、いいかえれば、なぜ名君足らざるを得なかったのか。『貞観政要』の内容に入る前にその後ろにあるものを示したうえで解説が始まるので、読者の「腹落ち」がぐんと増すのです。

出口さんが特別面白い人に感じられるわけは「タテの思考」にあるかもしれません。

出口さんがほかの書籍でも繰り返し提案しているこの「タテの思考」。人間は、未来はわかりえませんが過去ならば知ることができます。そしてその過去への知識を目の前の事象へ応用することで、より多くの経験を味わうことができるのだと思います。

太宗・李世民に学ぶ理想のリーダー像

太宗が生きた時代は7世紀。それから1300年以上にわたって読み継がれてきたこの『貞観政要』は、織田信長や徳川家康も愛読したといわれる「リーダーの教科書」でしょう。

リーダーとはただの「役割」であり、ほかの人よりも優れているわけではない。権限の分配をする機能があるだけあることを理解し、自分の能力の限界を知っていたからこそ家臣たちの直言を受け止めることができた太宗。

どんな人物が信頼され、ひとびとを動かす立場で力が発揮できるのか。そんなことが学べてしまう一冊です。

本物の「教養人」のあり方

この本では、太宗自身はもちろん、その側近たちの活躍も解説されています。名君を名君たらしめたと言っても過言ではない三人の側近たちは、本当の意味で「教養」を身に着けていたように感じます。

「教養」とはなにか。それは単なる「知識」とは別のものでしょう。その「知識」をいかに応用できるか、必要な知識をいかすことができるか、というのが「教養」なのかもしれません

三人の側近のうちのぼくの推しは、魏徴です。もともと敵方に仕えていた魏徴ですが、太宗はその有能さを認めて登用します。彼は太宗に諫言をするのが主な仕事です。

魏徴は、古典や歴史から莫大な量の「知識」を蓄えてきました。そしてそれを「今」に応用し、皇帝である太宗の間違いを正していきます。

魏徴は間違いなく、出口さんのいう「タテヨコの思考」を身に着けていた教養人だったのでしょう。歴史から、さらに世界から知識を集め、それを材料に「今」を変えていくことのできる大人物。

「人生意気に感ず」は魏徴の言葉です。そんなひとになりたいのです。

おわりに

いかがでしたか。

還暦で起業し、現在は大学の学長を務める教養人出口さんによる座右の書『貞観政要』の解説は、リーダーなどではないぼくのような学生が読んでも純粋に面白いと思えました。

いまリーダーである人はもちろん、だれもに読んでほしい一冊です!

シェアやコメントお待ちしております!

それでは!

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